はじめに
結論は「自分の好きなものを選びましょう♪」という事だと思いますが、とはいえ「どこで何を見て、どう考えて、何を基準に選んで、どうすればいいのか…」という話もあると思います。
この記事は、初心者の方向けにアバターを選ぶ上で必要な情報をまとめたガイドラインになっています。
アバターの改変文化
まず、VRChat向けアバターを選ぶ上で抑えておかないといけない前提が「アバターの改変文化」です。
ゲームとかのスキンはゲームから提供されるのをそのまま使うと思いますが、VRChatでは個性を出す為にカラーを変更したり、衣装を変更したり、髪を変更したりします。
なので、衣装とかは「Aというアバターに対応した衣装のみです」という形式で売られていて、この場合は「Aというアバター本体と、Aアバター対応衣装の2点を購入して組み合わせて使う」必要があります。
最初の内は少し煩雑になるので、はじめから改変するつもりで選ぶ必要はないですが、改変文化ありきで商品が売られてる事を知っておく事で、予算感とか買うものの方針が決めやすくなります。
- VRChatのアバターはデフォルトのままで使う人は少なく、改変する人が多い。
- アバターは改変ありきで商品が作られている事が多い。(例えば、特定のアバターに対応した衣装という形式で販売されている。)
アバターの予算
「ゲームで使うアバターの予算」でイメージする金額感はひとそれぞれだと思います。
Steamゲーの販売価格を目安に考えると(1500円~3000円ぐらいで考えててぇ…)という方や、アバターのガチャ課金に慣れた方は数万円で考えてたりとまちまちだと思います。
結論から言うと、VRChatのアバターにおいては最低1万ぐらいはかかると思っておいた方がいいです。ハマれば数万円ぐらいにはなると思います。
理由としては、アバター本体(顔/素体/衣装がセットのもの)の平均価格が5000円~6000円で、そのアバター本体を改変するのに必要な追加の衣装や髪の毛の相場が大体2000円前後なので、アバター本体と改変用のアイテムを2つ買うと大体1万円前後になるという計算です。
でも、初心者の方にとって(ゲーム1本に1万?高すぎでは?)という素朴な感覚もあると思います。
正直、VRCの中でやる事の大半は「人と話す事」なので、パブリックアバター(全ユーザーが自由に使える設定のアバター)でも十分遊べます。
パブリックアバターの中には、5000円とかで販売されてるアバターの試着用などもあり、無料だからといって質が低いというわけではないです。むしろ、販売アバターと同等。
そういう事情もあって、考え方次第ではアバターの前にマイクとかの音響周りに課金した方がいい可能性も考えられます。
アバターに関しては無料でやるつもりではじめて、どうしても欲しいと感じさせるアバターに出会った時にはじめて買うか考えるような感覚でいいと思います。
- VRChatのアバターの予算は最低1万円、ハマれば数万円ぐらいが目安になる。
- パブリックアバター(無料)でも有償販売されてるアバターの試着用があるので、無料=低品質というわけでもない。
- 考え方次第では、マイクやイヤホン等の音響周りへの課金の方が重要かもしれない。(他のゲームやプラットホームでも使える)
アバターの探し方
結論「アバターミュージアム」と「PolygonLoading」を使って探しましょう。
「アバターミュージアム」とは、VRChatの中で行われているアバターの展示会です。以下のような特徴があります。
- 権利的にクリーンなアバターしかないので、初心者でも安心して使える。
- 公式のサンプルアバターもあるので、Visitorの人も販売アバター相当のアバターをすぐ使う事ができる。(アカウントを作ったばかりだとアバターをアップロードできない)
- 最新のアバターが一直線に展示されてるので、全体感や傾向を短時間で把握する事ができる。
- 実機で確認する事ができる。
当然「Booth(アバター販売が行われているEC)で探す」も必要なのですが、VRのアバターは「2Dの出力をモニターで見た時の印象とVRの中でミラー越しに見た印象」が大きく異なります。
「真正面から撮ったスクリーンショットは印象がいいけど、VRの中に入って見ると立体感に違和感があって期待したような印象と違う…」というのは珍しくありません。
また、Boothの1枚目のサムネイルは売れ行きに影響をする事もあって、1番良く見えるセットアップや表情にした上で、人によっては画像加工もしています。
アバターは5000円ぐらいするので、ジャケ買い/衝動買いするにはちょっと金額感が高いと思うので、実際に実機で見た方がいいという感じです。
「PolygonLoading」とは、ワールドに設置された小さなUIにアバターの情報がまとめられてるシステムです。
PolygonLoadingはアバターミュージアム10にも置いてあるので、とりあえず「アバターミュージアム10に行く」という事になります。
PolygonLoadingは他のワールドにも置いてあるので、Twitterで検索とかしてみて設置されてるワールドや展示アバターを確認するのがいいです。
- はじめてアバターを選ぶときはまず「アバターミュージアム」に行こう。
- 色々なワールドに置かれている「PolygonLoading」から選ぼう。
アバターミュージアム10の行き方
- Avatar Museum 10 – Friends のページを開いてVRChatを起動します。
- 「Invite Me」を押すと自分からワールドの招待が届くので、許可するとアバターミュージアムに移動します。
※上記のリンクはフレンドに登録してる人なら自由に入る事ができる設定になっています。
その他の展示ワールドと特徴
VRChatにはアバターミュージアムやPolygonLoading以外にも、色々な展示ワールドがあります。
その一例と特徴を紹介します。
BOOTH Cafe
Boothが製作・公開しているワールドです。
アバターの展示が主というよりは「軽く雑談しながらアバターも見れる」というような作りになっているので、積極的に展示を回ってみるのではなく「ゆくる雑談しながらアバターも見る」というような特徴があります。
- BOOTH Avatar Cafe – Friends
VRC-JP 初心者プラザ [JP]
初心者向けのチュートリアルワールドが主ですが、公式のサンプルアバターを展示しているエリアもあります。初心者の人を案内して、その流れでアバターも触ってもらうみたいな導線が引けるのが特徴です。
- VRC-JP 初心者プラザ [JP] – Friends
METAFES
企業のポリゴンテーラーコンサルティングが主催する展示イベントです。
アバターだけでなく、ワールドやアイテムなども展示されていて、導線が一直線で見やすいのが特徴です。
- METAFES 2023 DAY – Friends
- METAFES 2023 NIGHT – Friends
- METAFES 2023 QUEST DAY – Friends
アバターの購入方法
Boothというpixivが運営しているECサイトを使います。
VRChatに関連するアイテムを調べる場合はVRChatで検索する他に、絞り込み機能を使うのもおすすめです。
カテゴリー:3Dモデル にして、アバターを探す場合はサブカテゴリを「3Dキャラクター」衣装を探す場合は「3D衣装」を選択します。
決済方法は お支払方法 のページで確認する事ができます。
他にもVRChat向けアバターを販売しているECサイトはありますが、Booth以上に取り扱われてるアイテム数が多いサイトはありません。英語圏ではがGumroadが使われる事が多いです。
買う時に注意するポイント
利用規約の確認
基本的にはどのアバターも共通している部分は多いです。
しかし、ストリーミング(配信活動)に関する利用の制限はアバターによってはまちまちだったりする傾向が強いと思います。
ストリーミングに限らず、自分の想定している用途が問題ないのかは1度目を通すようにするといいと思います。
対応アイテムの検索
BoothのURLは「booth.pm/ja/items/(数字)」というようなフォーマットになっています。
買いたいアバターのページを開いて数字の部分だけBoothの検索に入力すると、そのアバターのURLを含むページがヒットします。
この方法で事前にどんな対応アイテムが存在するのか確認する事ができるので、買う時の参考になります。
対応プラットホームの確認
PCだけで遊ぶ人は特に気にする必要ありませんが、多くのアバターはQuest対応されていません。
Quest対応は「少し設定を変えればできる」という話ではなく、Quest用に調整されたデータを別途用意する必要があり手間がかかるため、多くのアバターで対応しているというわけではありません。
なので、Quest単体で遊んでる人にもアバターを見せる必要がある場合などは、最初からQuest対応のアバターを探すのがよいです。
VRCSDK3.0対応
VRChatアバターのバージョンには大きく分けてSDK2.0とSDK3.0というのがあります。
SDK2.0は2021年末頃までの話なので、2022年以降に出たアバターならさほど気にする必要ありませんが、ごく少数のアバターがSDK2.0のまま放置されてSDK3.0に対応していないというものもあるので、念のためSDK3.0対応である事を確認しましょう。
アバター選びのまとめ
- VRChatのアバターは改変文化があり、改変ありきで商品が設計されている(事が多い)
- (現実的な)予算は最低1万円から、ハマれば数万円。
- アバターを探すときはいきなりBoothで探す前に、VRChatの展示ワールドや展示システムを使って実機確認をした方がいい。
- とりあえず、アバターミュージアム10に行くのがおすすめ。
- その他にも展示ワールドはある。
- アバターはBoothで購入する。
- 買う前に気を付ける事は「最新のバージョンに対応しているか」「対応アイテムの数」「対応プラットホーム」「利用規約」
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